スターウォーズ9最終予告の音楽
こんにちは!講師の黒田です!
12月20日に話題の大作映画「スターウォーズ9 スカイウォーカーの夜明け」が公開されます。
エピソード7.8と友達と一緒に観に行っているので今回も見に行きます。
公開までに予習しようと最終予告編をyoutubeで見てみました。
動画後半にさしかかると、あの有名な「スターウォーズのテーマ」が流れ出します。
その瞬間に度肝を抜かれました…!
‘そもそも
実はこの「スターウォーズのテーマ」、とても音楽的に工夫されています。
作曲者はジョン・ウィリアムズ。名前を聞いた事がある方も多いと思います。
ジュラシックシリーズ、ET、インディジョーズ、ジョーズ、ハリーポッターなど、強く「記憶に残る」魅力的な曲を数多く作曲されている天才です。
この「スターウォーズのテーマ」も特殊な(一般的には)音楽理論で作られています。
実はこの曲、普通とは違う音階で作られたコードが使用されています。(7小節目とか)
具体的には
「ミクソリディアンスケール」という音階を使ったコードが使われています。
簡単に言うと
ドレミファソラシ
の7番目の音、シを半音下げてシ♭に変えて
ドレミファソラシ♭
に変えた音階です。
この音階を元にコード(和音)が作られています。
シの音が半音低いので独特の雰囲気が出ます(後述)
この様な技法をミクソリディアン旋法といい、中世などであった教会旋法と呼ばれるものの一種です。
この音階を使ったコードを使うと
「他のコード進行にはない力強さ」
「そして宇宙を思わせるような浮遊感」
を演出できます。
この曲の「力強さ」と「記憶に残る音」の正体の一つです!
そんな技法をサラッと使いこなし、誰もが知る名曲に仕立て上げたジョン・ウィリアムズ。尊敬します。
そして、
問題の最終予告の「スターウォーズのテーマ」なのですが、
最初のコードが鳴った瞬間に
聞き慣れた「スターウォーズのテーマ」の雰囲気とは全く違うコードが飛び込んできました!
「うわ!ここでマイナーコード!」
壮大なスケールを思わせる演出、このたった一つのコードだけでもう感動できます。
しかもその後の 1:43のコードボイシングも最高ですね。
この予告の初視聴は映画館のサウンドで聴いてみたかった…
この部分、
普通は明るいであるコード「E」(かな?)に落ち着くはずなんですが、なんと
暗いコードである「C♯m」に置き換わっています。
このメジャーと思わせてマイナーコード
この動きはとても「アツい」アレンジ(編曲)になるので僕は大好きです。
同じ「トニック」の機能を持ったコードなので差し替えるのは意外にも簡単に編曲でき、この編曲の発想はずっと前からあったと思うのですが…
これを最後の最後、完結の今回までとって置いたのではないかと。
ジョン・ウィリアムズさん尊敬します…。
あと直前のC3POの言葉凄くいいですね。
Taking one last look,sir…At my friends
泣けます
そして何回聴いても英語が聞きとれず…ネットで調べました。
劇場公開が楽しみです🎬